津和地島の蛸壺漁

「最初はこの壺で本当にタコが入るんかどうか心配しよったけどな」 津和地島(つわじじま)の漁師、鴻池さんは45年前を述懐する。 津和地島では主に安芸津(あきつ)から蛸壺を仕入れていたが*1、1967〜69年ころ、風早からの調達が難しくなり鴻池さんは別の仕入先を探すことになった。 それまで使っていた蛸壺を持って、当…