小豆島のトンド
高さ数メートルにもなる小豆島のトンド。
トンドは松や竹、バベ(ウバメガシ)などを組んだもので、1月中旬の早朝、正月に飾ったしめ飾りなどととも炎に包まれる。
かつての小豆島では、トンドを男の子の行事として位置づけていた。
男の子だけで山に入って松や竹を切って運び出し、トンドを組み上げ、正月飾りを集めていたという。
今でも、子どもたちが前日の晩から寝泊まりし、翌早朝に集落を回りながらトンドの始まりを知らせる地域もある。
少なくはなったが、小豆島のいくつかの地域では毎年のトンドを続けており、同じ島内でも地域によってトンドの形は異なる。
(小豆島でトンドをする地域 *1 )
(小豆島 西村)
(小豆島 安田)
(小豆島 坂手)
(小豆島 田浦)
(小豆島 福田)
(小豆島 吉田岡)
(小豆島 吉田浜)
(小豆島 大部)
(小豆島 田井)
(小豆島 北山)
現在、香川県内で大きな構造物をつくってトンドを行うのは小豆島のみである。
今では見られないが、かつては本島(ほんじま 丸亀市)や志々島(ししじま 三豊市)などの島嶼部でも同様のトンドがあった。
対して香川県の四国本島側では、小豆島のようなトンドをしないうえ、かつて行われた形跡も確認できない。
神社の境内などで正月飾りを焼く程度である。
全国的にみれば、ドンドや佐義長(さぎちょう)などと呼んで、背丈のある構造物を焼く地域は多い。
瀬戸内でも大きな円錐形のトンドは愛媛県の島嶼部や広島県の沿岸部などにあり、神戸市内でもつくられていた。
(大島[新居浜市])
トンドという視点でみれば、小豆島をはじめとする島嶼部は、香川県の四国本島側よりも瀬戸内の周辺地域に近いのかもしれない。
<小豆島のトンド追記 2016年1月10日>
(小豆島 苗羽 2016年)
(小豆島 苗羽 2016年)
(小豆島 苗羽 2016年)
(小豆島 橘 2016年)
(小豆島 北山 2016年)
(小豆島 北山 2016年)
(小豆島 大部 2016年)
(小豆島 大部 2016年)
(小豆島 大部 2016年)
(小豆島 大部 2016年)
(小豆島 田井 2016年)
(小豆島 田井 2016年)
(小豆島 田井 2016年)
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