牟礼・庵治で使われていた石工用具

およそ80年前に撮影された道いっぱいの人でにぎわう写真。

場所は東讃電気軌道(現・高松琴平電気鉄道八栗駅前、奥に見えるのは五剣山(香川県高松市)である。

f:id:norimatsu4:20150228181850j:plain

 

五剣山周辺は良質な花崗岩・庵治石(あじいし)を産出し、地元の牟礼(むれ)・庵治では石の切り出し、加工が行われてきた。

 

現在、高松市石の民俗資料館では、大規模な機械化導入以前—1960年代まで使われた石工用具を展示している。

それぞれをじっくり観察すると、作業工程やその場に合わせた構造になっていることがよくわかる。

 

たとえば、入室してすぐ左手に展示されている「ハコグルマ」。

切り出した石などを運ぶ手押し車である。

箱型の荷台から把手、車輪にいたるまですべて木製で、車輪の接地面には細かな鋲が規則的にびっしりと配される。

おそらく、丁場(石切場)の悪路を走行するために鋲を打ったのだろう。

f:id:norimatsu4:20150228183943j:plain

 

石工用具のほか、丁場や地元の日常を写した古い写真、方眼紙に描いた丁場の位置図なども並ぶ。 

先端の尖った軍人墓や100種類もある灯籠の見本図は、牟礼・庵治で生産してきたものをうかがえて、深く読み込めば次に展開できそうな気配を感じる。

f:id:norimatsu4:20150228165512j:plain

 

「牟礼・庵治の石工用具と手しごとの時代」

場所:高松市石の民俗資料館

期間:〜2015年3月29日

料金:200円


開館20周年記念収蔵品展「牟礼・庵治の石工用具と手しごとの時代」の御案内 | 高松市収蔵品情報システム

 

 

 

広告を非表示にする